峠
モイモラさんがレコメンドしてくれたので、読んでみました司馬遼太郎の「峠」。長岡藩の河井継之助という役人が主人公。
確かにおもしろかったし、司馬遼太郎作品の中で人気があるのも分かるし、Amazonでの評価も高いんだけど、この作品で描かれる河井継之助に対する評価の高さが、自分には納得いかない。結局この人は、長岡を焼け野原にして民を苦しめた張本人、としか評価できなかった。
もちろん、はじめから戦争をするつもりで軍備を強化していたわけではなく、薩長と対等に交渉するための背景としての軍備強化だった、というのは書かれている通りだし、その考えは間違いではないけど、そもそも一藩独立という考え方はどうなの?とか、結局は藩(というか藩主とその祖先)のことしか考えていないところが、坂本竜馬に比べて小さすぎ、とか、思ってしまった。
ただ、藩という枠にとらわれなければ、偉大な仕事を成し遂げた人かもしれない。